言の箱庭

文章が好きな20代の独り言です。

恋愛

ふわふわ甘い砂糖菓子のような。

 

それが今までの私にとっての恋愛で、愛情の示し方。全力で相手を甘やかして、私も甘やかしてもらって、依存しきって離れられなくする。周りから見れば怖い、と言われることも無くはないが当の私は幸せである。

頼まれれば基本的には何でもするし、基本が世話焼きな私は我が子に接するくらいのレベルで相手のことをしてしまう。別名・ダメ人間製造機。友人に言われた別名なので私的には100%納得している訳では無いが多少はその片鱗があるかも知れない。

 

少し話は変わる。

私は身近な友人の2/3が異性であるくらいには同性が苦手で女子特有の面倒くささみたいなのがとてつもなく嫌いであるが、こと恋愛となると話が変わってくる。乙女と言うかなんというか。その為に変な男に引っかかりやすかったのだろうが後悔はしていないので置いておこう。

恋愛に関してのみ言えば、積極性の欠片も無く完全に受け身。けれど、相手に好かれるための努力はなるべくする。相手にとって「気になる存在」になるための努力。元々異性の友人が多いため距離が近く、気になる存在になりさえすれば基本的には成功だ。放っておいても告白される。

これは残念ながら嫌味でも何でもなくて。自分がどう見られてるのか、相手にとってどのような存在なのか、手に取るようにわかるし、そもそも私の身体は異性にとって魅力的に映るらしいので苦労しない。今までの生活がこんな私、こんな思考を形作ったのだろうとは思うが、それがいいのか悪いのかは定かでない。

 

そんな私は今、好きな人がいる…らしい。

自分でも分からなくなってきている。どうしたいのか、どうなりたいのか、自分自身のことが分からない。そして相手の事もよく分からない。何を考えているのか知りたいと思う反面、わかってしまったらつまらないと思う私もいてとても面倒くさい。

相手を独占したい、私だけを見ていて欲しいという気持ちは間違いなくあるが、じゃあ付き合いたいかと問われるとそこは分からないし、いざ付き合ったところで何か変わるのかと問えば変わるところがない気もしてくるので余計分からない。

月1ペースでお酒やつまみなどを買い込んで私の家に飲みに来て、泊まって翌日帰る。その他に1~2ヶ月に1度くらい車で遠出する。それがこの半年くらいずっと続いている。本当にどういう関係なんだこれは。

 

相手は中学生の頃からの友人。この関係を崩したくないと思う私は臆病だろうか。少しでも下手に触れてしまえばこうやって会えなくなるのではないか。こうやって遊んでくれなくなるのではないか。そう思うと前に踏み出す勇気は何処かへと消えてしまう。

元より恋愛に関して受け身なのだからこんな状態で積極的になんてなりようがない。ただ、このまま停滞も中々苦しいものがあるのでどうしようかと迷っている。

 

これから私はどうなるのだろうか。

どうするのだろうか。

 

今は甘い砂糖菓子と言うよりは苦い薬のようだ。